近・現代文学研究◎全般

利根川 場所の記憶

日高昭二[著]

A5判上製・504頁・5600円+税
ISBN978-4-87737-454-9(20・7)

多くの紀行、絵画、詩、歌、物語をはぐくんだ利根川
江戸の始めから、明治・大正・昭和へとつづく河川改修工事の歴史とともに流れる利根川にはさまざまな場所の記憶が刻まれている。

 

第一章──利根川を往く——紀行の時代
第二章──物語を紡ぐ川——源流から河口まで
第三章──支流の物語——片品川、渡良瀬川、巴波川、思川、鬼怒川、小貝川
第四章──田山花袋と利根川
第五章──川の流れ、時の流れ——足尾銅山鉱毒問題
第六章──アウトローたちの流域——相撲と俠客

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昭和後期女性文学論

新・フェミニズム批評の会

A5判上製・461頁・4200円+税
ISBN978-4-87737-452-5(20・3)

宮本百合子❖中本たか子❖林芙美子❖正田篠枝❖大田洋子❖松田解子❖円地文子❖小林美代子❖壺井栄❖大原富枝❖佐多稲子❖阿部静枝❖石垣りん❖野溝七生子❖吉屋信子❖幸田文❖森茉莉❖野上弥生子❖秋元松代❖倉橋由美子❖有吉佐和子❖石牟礼道子❖大庭みな子❖高橋たか子❖茨木のり子❖津島佑子❖増田みず子❖干刈あがた❖山田詠美❖李良枝❖〈沖縄〉の女性作家


❖ 執筆者
秋池陽子 阿木津英 アダム・グレグッシュ 有元伸子 伊原美好 岩淵宏子 内野光子 遠藤郁子 王晶 岡野幸江 菊原昌子 北田幸恵 高良留美子 小林裕子 小林富久子 小林美恵子 近藤華子 但馬みほ 永井里佳 中島佐和子 沼田真里 野田敦子 橋本のぞみ 長谷川啓 羽矢みずき 藤木直実 松田秀子 溝部優実子 矢澤美佐紀 吉川豊子 与那覇恵子 羅麗傑 和佐田道子 渡邊澄子 渡邉千恵子


いま、フェミニズム再燃のとき!
〈戦後女性文学〉の軌跡を辿る

敗戦後から1980年代末まで、近代の断絶と連続という複雑な時代を背景に、様々な生の可能性を、多様な表現で描出した女性文学の豊かな全容を検証する画期的な試み。

Ⅰ────戦争の傷痕/占領下からの出発
Ⅱ────戦後を生きる女たちの記憶
Ⅲ────多様な表現/制度への揺さぶり
Ⅳ────女性戦後派の挑戦
Ⅴ────近代幻想からの越境

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『文藝首都』

──公器としての同人誌

小平 麻衣子[編]

A5判並製・335頁・3600円+税
ISBN978-4-87737-449-5(20・1)

私たちは先生を批判しながら、先生の人の好さに屈伏し、感謝しながら不満を持ち、不満をいいながら先生に甘えた。
佐藤愛子 『こんな老い方もある』
保高徳蔵の熱意によって、多くの作家を輩出し、文壇を支えた雑誌の全貌に迫る。

序章
『文藝首都』──文壇を支えた同人誌●小平麻衣子

第一部 文壇への期待/文壇からの期待
文学懸賞が生んだ同人誌●和泉司
『文藝首都』の〈批評〉のモード●尾崎名津子
「素朴な、人間本然の心」を詠う●村山龍
大原富枝「女流作家」への道●富永真樹

第二部 居場所のきしみ
金史良の日本語文学が生成された場所としての『文藝首都』●高橋梓
台湾植民地作家龍瑛宗の『文藝首都』を通じたアジア作家との交流●王惠珍
戦後直後『文藝首都』に見られる「移動」から「旅行」への転換●ジェラルド・プルー
実作者ナカガミケンジの覚悟●松本海

第三部 労働とペンの力学
「沃土」とは別の仕方で語ること●椋棒哲也
「あけくれ」から「峠」「糸の流れ」へ●井原あや
国鉄勤労詩論争の周辺●小長井涼
医師がペンを執るとき●吉田司雄
第四部 例外状況を生き抜く
上田広「黄塵」と文学の〈大衆性〉への欲望●清松大
「創作指導雑誌」という姿勢●小川貴也
金達寿「塵芥」におけるパラテクストの可能性●クリスティーナ・イ
「小野京」としての林京子●島村輝

●作家が語る・作家に聞く───
勝目梓 紀和鏡 飯田章 佐江衆一

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わたしと世界を象ることば

──昭和一〇年代の石川淳作品とその周辺`

若松 伸哉[著]

A5判上製・240頁・3400円+税
ISBN978-4-87737-448-8(19・10)

戦時下となる昭和一〇年代。文学者はどのように人間、そして世界を描いたのか。

変動する時代状況と石川淳・太宰治・坂口安吾たちの文学世界との結接点をさぐる


序章 昭和一〇年代の幕開け

第一部
昭和一〇年、石川淳の登場と初期作品
第一章 多重化する〈わたし〉の試み──石川淳「佳人」
第二章 下層民を描く位置──石川淳「貧窮問答」
第三章 漂泊の強度──石川淳「葦手」
第四章 芥川龍之介の影を追う──石川淳「普賢」と安吾・太宰

第二部
戦時下の石川淳・太宰治・坂口安吾
第五章 再生の季節と作家──太宰治「富嶽百景」
第六章 グロテスクな愛の射程──坂口安吾「芝大納言」
第七章 〈歴史と文学〉のなかで──石川淳『森鴎外』
第八章 オルタナティブな歴史の語り方──太宰治『右大臣実朝』

終章 焼け跡からの出発──石川淳「焼け跡のイエス」

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演じられる性差

日本近代文学再読

関 礼子[著]

A5判上製・413頁・3800円+税
ISBN978-4-87737-438-9(19・5)

樋口一葉から男性作家を挟んで水村美苗まで、「演じられる」性差の表象を問う。書き下ろし6本を含む、日本近代文学「再読」の試み。

序章
「演じられる性差──日本近代文学 再読」のための覚書

第一章
木村荘八『一葉 たけくらべ絵巻』の 成立
鏑木清方『にごりえ』(画譜)の世界
一葉における〈悪〉という表象
「たけくらべ」論争と国語教科書

第二章
泉鏡花「歌行燈」の上演性
森鷗外「青年」の女性表象
「山椒大夫」・「最後の一句」の女性 表象と文体
漱石「行人」の性差と語り
漱石「心」の二つの三角形

第三章
帝国の長篇小説 谷崎潤一郎『細雪』論
一九五五年のシナリオ「三四郎」と「こ ころ」
小説『金閣寺』と映画『炎上』
三島由紀夫の『源氏物語』受容
川端康成『古都』を織る手法

終章に代えて
『明暗』から『続明暗』へ

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‹文学史›の哲学

日本浪曼派の思想と方法

坂元昌樹[著]

A5判上製・263頁・3600円+税
ISBN978-4-87737-437-2(19・3)

日本浪曼派の言説戦略とは 何であったのか?

1930年代から1940年代にかけての文化動向に多大な影響を持った日本浪曼派の文学運動の思想と方法の解明を目指して、その代表的人物であった保田與重郎のテクストを〈文学史〉をキーワードとして読み解く。日本浪曼派の言説戦略を同時代内部に布置し、近代日本のロマンティシズムとナショナリズムの系譜の再構成を試みる。

[第一部]
日本浪曼派と〈文学史〉の哲学
第一章 日本浪曼派の言説戦略─方法としての〈文学史〉
第二章 日本浪曼派の言説とジェンダー─〈文学史〉と〈女性〉表象
第三章 日本浪曼派と〈古典〉論の展開─〈文学史〉の哲学
第四章 日本浪曼派の〈戦後〉─「絶対平和論」と〈文学史〉の行方

[第二部]
日本浪曼派とその思想的背景
第五章 日本浪曼派と〈民芸〉運動─〈沖縄〉というトポス
第六章 日本浪曼派と〈差異〉─幻想としての〈郷土〉
第七章 日本浪曼派批判の再構成─〈民衆〉という虚構

[第三部]
日本浪曼派と
その〈文学史〉的圏域
第八章 夏目漱石と日本浪曼派─〈浪漫〉をめぐる言説の系譜
第九章 ラフカディオ・ハーンと 日本浪曼派─〈日本的なもの〉の系譜
第一〇章 芥川龍之介と日本浪曼派─〈理性〉への懐疑
第一一章 日本浪曼派と一九三〇年前後─太宰治と保田與重郎の交錯
第一二章 「近代の超克」の周辺─津村秀夫と〈超克〉論議の多様性

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夜に抗して闘う者たち

ジョン・レノン、ロベルト・ボラーニョ 、桐山襲

原 仁司 [著]

A5判並製・176頁・2800円+税 
ISBN978-4-87737-440-2(19・3)

詩的批評の最前線

サルトル、ソンタグ、ニーチェ、ブロツキー、ベンヤミン、ヴェイユらの思索に触れつつ、ポストモダニズムの核心に迫る。

ジョン・レノンの場合──ポストモダンと内在するファシズム
スーザン・ソンタグの視点──レニ・リーフェンシュタールとオノ・ヨーコ
神話としての「ジョン・レノン現象」
ロベルト・ボラーニョについて──①「通話」
ロベルト・ボラーニョについて──②「はるかな星」
桐山襲と80年代の言語表象I
桐山襲と80年代の言語表象II
極私的ポストモダン年表
「68年問題」関係書籍一覧

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小泉八雲・澁澤龍彥と
『夜窓鬼談』

交響する幻想空間

林 淑丹 LIN Shutan [著]

A5判上製・224頁・3200円+税 
ISBN978-4-87737-432-7(19・2)

怪異小説の創作の伝統が漢字文化圏でいかに変容したか

漢文小説『夜窓鬼談』の特性を明らかにし、近現代作家に受容される過程を考察する

第一部────『夜窓鬼談』の幻妖世界
第一章 ◆ なぜ怪談なのか─怪談文芸の地位の回復
第二章 ◆ 漢文小説の出版戦略と挿絵
第三章 ◆ 『夜窓鬼談』の妖異空間
第二部────小泉八雲の再話文学と『夜窓鬼談』
第四章 ◆ 「果心居士の話」論─物語の空間
第五章 ◆ 小泉八雲による再話と『夜窓鬼談』の交響
第三部────澁澤龍彥の文学と『夜窓鬼談』
第六章 ◆ すれ違いの美学─「茨城智雄」から「茨木智雄」へ
第七章 ◆ 澁澤龍彥「画美人」論─その身体と空間の表象
第八章 ◆ 伝承・エロス・迷宮─「花妖記」における幻想の意匠
第九章 ◆ 幻想への回路─「菊燈台」論
第四部────無垢の想像力
第十章 ◆ もの憑き・夢魔の想像空間
─「狐媚記」「夢ちがえ」をめぐって
第十一章 ◆ サド裁判における澁澤龍彥の思想と批判
第五部────澁澤文学における旅の構造
第十二章 ◆ 流転と再生の旅─「ねむり姫」を読む
第十三章 ◆ 旅のかたち─「ぼろんじ」「うつろ舟」をめぐって
第十四章 ◆ 永遠の輝きを求めて─『高丘親王航海記』の旅

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The Golden Age
黄金時代

ケネス・グレアム Kenneth Grahame
三宅興子 松下宏子[編訳]

四六判上製・336頁・2800円+税 
SBN978-4-87737-416-7(18・1)

本書は、一八九五年に出版されたケネス・グレアムの短編集『黄金時代』The Golden Ageの全訳に、作品の解題、訳註、年譜を加えて構成されています。
『黄金時代』の短編は、「序章 おとなはみんなオリンピアン」が一八九一年に発表され、その好評を受けて、雑誌に掲載された十七編(一八九三年六編、九四年七編、九五年四編)を集めたものです。雑誌の読者はおとなであり、フィクションなのですが、語り手「ぼく」が、兄姉妹弟の真ん中のこどもに設定されており、日々の暮らしや遊びや冒険を通して、見たこと、感じたことを率直に語っていますので、グレアムの自伝に近い作品として読むことができます。グレアムが描いた子どもの本音トークの物語は、ヴィクトリア朝末期のベストセラーになりました。
当時、グレアムは三十歳代で、イングランド銀行に勤務していましたが、余暇に作品を書き始め、バークシャー州クッカム・ディーンの祖母の元で送った自身の幼年時代へと退行してこうした短編を書き綴ることで、独自の世界を構築していったと思われます。

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明治二十年代 透谷・一葉・露伴

日本近代文学成立期における〈政治的主題〉

関谷 博[著]

A5判上製・292頁・3800円+税
ISBN978-4-87737-411-2(17・3)

透谷・一葉・露伴を統一的に論ずる
理論的な枠組みを提示することで、
明治二十年代の日本社会が直面していた
〈政治的主題〉の本質を明らかにする

 

1 〈政治小説〉のゆくえ─『京わらんべ』から『浮雲』
北村透谷
明治浪漫主義
2 透谷と運動会─自由民権少年
3 『厭世詩家と女性』─「小児」性について
4 『伽羅枕及び新葉末集』─自由について
5 『我牢獄』の両義性─解放/閉塞 
樋口一葉
6 一葉初期作品と『風流仏』・『風流悟』
7 『にごりえ』と『風流微塵蔵』─女の手紙
8 『たけくらべ』と『風流微塵蔵』─子どもたちの時間?
幸田露伴
9 露伴にとって小説とは何だったか
10 露伴小説における悟達と情念─『封じ文』から
11 幸田家の明治維新
12 『雪紛々』について
13 向島蝸牛庵─中川のほとりで
露伴と大震災

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文学で考える<br />〈仕事〉の百年

文学で考える
〈仕事〉の百年

飯田祐子/日高佳紀/日比嘉高[編]

A5判上製・204頁・1900円+税
ISBN978-4-87737-404-4(16・10)

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文学で考える<br />〈日本〉とは何か

文学で考える
〈日本〉とは何か

飯田祐子/日高佳紀/日比嘉高[編]

A5判上製・200頁・1900円+税 
ISBN978-4-87737-403-7(16・10)

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鏡花水月抄

久保田 淳[著]

A5判上製本・280頁・3200円+税
ISBN978-4-87737-399-3(16・7)

「お千は社会ではもっとも賤しめられている女性です。だけど宗吉にとってはやさしいお姉さんであり、慈しみ深い母なんですね。ここでは聖と賤とが一致している」(『売色鴨南蛮』)。───世界のどこにも魔界を見出しえた作家泉鏡花の、名作『歌行燈』をはじめとするおびただしい数の作品について、多彩な引用を分析し、表現の機微を探りつつ、その文学における自然や都市、ひたむきに生きる女や男の姿を考察した論考・講演・エッセイの集成。

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「死」の文学、「死者」の書法

椎名麟三・大岡昇平の「戦後」

立尾真士[著]

A5判・319頁・4200円
ISBN978-4-87737-390-0 0093 (15・10)

椎名麟三と大岡昇平それぞれの文学テクストにおける「死」および「死者」の表象を分析し、そのありようが「戦後」の文学にいかなる問題を提起し、あるいは可能性をもたらしたかを探る───。


序章 「戦後文学」の思考/志向
第一部 
「死」の文学――椎名麟三論
第一章 「死」と「庶民」
――椎名麟三「深夜の酒宴」論
第二章 「死」と「危急」
――椎名麟三『赤い孤独者』論
第三章 回帰する「恐怖」
――椎名麟三『邂逅』論
第四章 「庶民」と「大衆」
――椎名麟三と映画
第五章 「自由」と表象
――椎名麟三『自由の彼方で』と『私の聖書物語』
第六章 「ほんとう」の分裂
――椎名麟三『美しい女』と「戦後」の文学
第二部 
「死者」の書法――大岡昇平論
第七章 大岡昇平とスタンダール
――ベルクソン・ブハーリンを軸として
第八章 増殖する「真実」
――大岡昇平『俘虜記』論
第九章 「二十世紀」の「悲劇」
――大岡昇平『武蔵野夫人』論
第十章 「死者は生きている」
――大岡昇平『野火』論
第十一章 「亡霊」の「戦後」
――大岡昇平「ハムレット日記」論
第十二章 「死者」は遍在する
――大岡昇平と「戦後」
終章 「責任」と主体
――「戦争責任」論と椎名麟三・大岡昇平

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幻想のモナドロジー

日本近代文学試論

奥山文幸[著]

四六判・319頁・3200円
ISBN978-4-87737-387-0C0093 (15・9

本書で使われる用語、モナド、イメージ、アレゴリー、パラタクシスなどは、すべて相互に連関する星座系のひとつである。この星座系へのまなざしのもとになっているのは、私の場合、W・ベンヤミンの『パサージュ論』である。結果として、本書では、視覚のみならず、聴覚、嗅覚、触覚(皮膚感覚)が織りなす文学空間へのまなざしが機能している。

 

    Ⅰ

1、「水仙月の四日」論――吹雪のモナド
2、「風の又三郎」論――風と馬のイメージ
3、「招魂祭一景」論――娘曲馬のエロス
4、坂口安吾「白痴」論――聴覚空間のアレゴリー劇
5、坂口安吾の歴史観・序説――パラタクシスという方法
6、橋と言霊――保田與重郎「日本の橋」をめぐって
7、保田與重郎と十五年戦争――内なる言霊、外なる戦争
8、蓮田善明の昭和一六年――「鴨長明」を中心に
9、三島由紀夫「憂国」論――エロスのモナド
10、村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』論――固有名の行方

    Ⅱ

1、教材「舞姫」の誕生
2、教材「走れメロス」の誕生
3、宮沢賢治と熊本

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近代小説(ノベル)という問い

日本近代文学の成立期をめぐって

富塚昌輝[著]

A5判・320頁・3800円
ISBN978-4-87737-389-4 0093 (15・9)

明治二十年前後、小説は知を意識しはじめた。
近代小説の始発期について、小説と学問との関係という視座から考察する。

 

 

序論 〈近代小説〉の成立
    ―学問との関係を視座として―

第一部 小説と学問との交渉
 第一章 顔と小説(ノベル) 

    ―坪内逍遙『一読三歎当世書生気質』論―
 第二章 〈批評〉の水脈

    ―石橋忍月初期作品を起点として… 38
 第三章 『出版月評』の〈批評〉論

    ―「書籍ノ品質」が切り出されるまで―
 第四章 小説と〈批評〉

    ―『出版月評』・『穎才新誌』と

            『しがらみ草紙』―
第二部 制度に挑戦する小説
 第五章 学問を批判する小説

    ―二葉亭四迷『新編浮雲』論―
 第六章 思想としての木版和装本

    ―「新作十二番」『此ぬし』の戦略―
 第七章 〈神経病〉の文学誌

    ―樋口一葉「われから」論―
 第八章 展示と観覧の間

    ―「カーライル博物館」論―

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テクストの修辞学

西田谷 洋[著]

A5判並製・219頁・2700円+税 
ISBN978-4-87737-376-4 (14・10)

I
認知詩学/認知物語論的分析の試み

1 認知物語論の動向
2 詩の隠喩構造
――北村透谷『楚囚之詩』
3 仮想の視線移動
――宮沢賢治「やまなし」
4 反転する語り手の位置
――梶井基次郎「桜の樹の下には」
5 引用と構成
――古井由吉「踊り場参り」
6 コンストラクションと共同体
――梶井基次郎「檸檬」
7 メタフィクションのコンストラクション
――筒井康隆『文学部唯野教授』
*インターミッション 明治文学断章

 

II
幻想/ジェンダー/地域スタディーズ

1 恋愛とディストピア
――北村透谷「我牢獄」・「星夜」・「宿魂鏡」
2 唄のポリティーク
――泉鏡花「山海評判記」
3 詩の修辞構造
――室生犀星「小景異情」
4 体験/非体験のイメージとジェンダー
――加能作次郎「世の中へ」
5 偉さというアレゴリー
――新美南吉『良寛物語 手毬と鉢の子』
6 感情労働とディスコミュニケーション
――徳田秋声「足袋の底」
7 生の修辞学
――室生犀星『かげろふの日記遺文』

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物語の論理学

近代文芸論集

中村三春[編]

四六判・312頁・3600円
ISBN978-4-87737-360-3 (14・2)

「ヴィヨンの妻」は救済の物語か
物語を〈誘惑〉と〈差異化〉の論理から分析し、 絶え間ない〈変異〉において小説・童話・評論を読み直す。 一葉の「にごりえ」からローベルの「おてがみ」まで、 物語のありかを極限まで突きつめた15章。
テクスト様式論による新たな読解


序説 物語の論理学/I 物語の誘惑と差異化 樋口一葉「にごりえ」/II 偽造された家族 泉鏡花「鶯花徑」/III 夢のファンタジー構造 夏目漱石『夢十夜』「第六夜」/IV 〈書くこと〉の不条理 田村俊子「女作者」/V 他者へ、無根拠からの出発 武者小路実篤「生長」/VI 花柳小説と人間関係 永井荷風『腕くらべ』/VII 幻想童話とコミュニタス 小川未明「赤い蠟燭と人魚」/VIII ゆらぎ・差異・生命 佐藤春夫『田園の憂鬱』「『風流』論」/IX かばん語の神 宮沢賢治「サガレンと八月」「タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった」/X 賢治を物語から救済すること 宮澤賢治「小岩井農場」「風〔の〕又三郎」/XI 闇と光の虚構学 谷崎潤一郎「陰翳礼讚」/XII 太宰・ヴィヨン・神太宰治「ヴィヨンの妻」/XIII パラドクシカル・デカダンス 太宰治「父」「桜桃」/XIV 今こそ、アナーキズム! アーノルド・ローベル「おてがみ」 葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」

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小説の〈顔〉

浅野洋[著]

A5判・384頁・3800円
ISBN978-87737-358-0 (13・11)

十人十色の言葉もあるように、作品にはそれぞれ「顔立ち」とも呼べる特性がある。本書は、これまで書いて来た拙稿のうち、多少は作品の「顔」が描けたかと思える論を軸に一冊とし、『小説の〈顔〉』と題した。


Ⅰ 小説を書く漱石 「硝子戸の中」二十九章から─漱石の原風景─〈小説家の起源1〉/「吾輩は猫である」─猫の自死と〈書き手〉の誕生─〈小説家の起源2〉 /「坊つちやん」管見─笑われた男─
「こゝろ」の書法─物語の母型─/Ⅱ 芥川文学の境界
「手巾」私注「地獄変」の限界─自足する語り─ 「袈裟と盛遠」の可能性「蜃気楼」の意味─漂流することば─/Ⅲ 明治の陰影 「十三夜」の身体─原田勇の鬱積─
「たけくらべ」の擬態─裏声で歌われた戦 争小説─「百物語」のモティーフ─鷗外の夕闇─「ヰタ・セクスアリス」の〈寂しい〉風景─ 鷗外と故郷─/Ⅳ 小説と戦略「痴人の愛」の戦略─反・山の手の物語─「魚服記」の空白─故意と過失の裂け目─「虚構の春」の〈太宰治〉─書簡集と書簡体小説の間─「眠れる美女」─黄昏の中の女─「木の都」試論─幻景の〈故郷〉の町から─

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姓と姓

近代文学における名前と
ジェンダー

高田知波[著]

A5判・359頁・3800円
ISBN978-4-87737-355-9(13・9)

やまなし文学賞受賞


姓と性──近代文学における名前とジェンダー

Ⅱ 
雅号・ローマンス・自称詞
   ──『婦女の鑑』のジェンダー戦略 
「士族意識」という神話──一葉研究と「文化資源」 
「いなぶね」と「田澤稲舟」 
女権・婚姻・姓表示

Ⅲ 
鉄道と女権──未来記型政治小説への一視点 
「某の上人のためしにも同じく」
   ──一葉『軒もる月』を読む 
「女」と「那美さん」──呼称から『草枕』を読む 
“翔ぶ女”と“匍う女”
   ──小林多喜二『安子(新女性気質)の可能性

Ⅳ 
紫の座蒲団──『それから』論のために
妹と姉、それぞれの幻像──芥川龍之介『秋』を読む
「錯覚」と「想像」、あるいは「づかづか」と「すたすた」──梶井基次郎『檸檬』の結末部
演出、看破、そして「勇者」──“反(アンチ)美談”小説としての『走れメロス』


名前はだれのものか──あとがきを兼ねて

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花のフラクタル

花のフラクタル

中村三春[著]

四六判・400頁・3800円
ISBN978-4-87737-324-5 (12・1)

断片がつくり出す無限のセリーには、汲みつくせぬ魅力がある。相似形に自己増殖をおこなう文芸テクストの可能性をとらえ、20世紀の前衛小説を、21世紀によみがえらせる。―アヴァンギャルドとメタフィクションの競演


久野豊彦●アヴァンギャルド
横光利一●ポストモダン
堀辰雄●フラクタル
太宰治●メタフィクション
森敦●コンストラクション
モダニズムと身体 オムニバス

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渡航する作家たち

渡航する作家たち

神田由美子・髙橋龍夫[編]

A5判・242頁・1900円
ISBN978-4-87737-331-3 (12・4)

留学先の当時の様子、地誌、時代的な背景、文化などを写真・地図などを利用して解説。
森鴎外 ドイツ体験による精神の閲歴 林正子
夏目漱石 漱石文学におけるロンドン 神田由美子
有島武郎 『迷路』のアメリカ 中村三春
永井荷風 在米日本人としての荷風 日比嘉高
高村光太郎 ニューヨーク・ロンドン・パリによる芸術的醸成 髙橋龍夫
与謝野晶子 対等な関係性を認識した街─パリ 与那覇恵子
島崎藤村 藤村文学におけるパリ 神田由美子
谷崎潤一郎 エキゾチシズムを超えて─中国 千葉俊二
芥川龍之介 大陸で磨かれた小説家のジャーナリシズム─中国 秦剛
宮本百合子 宮本百合子のロシア体験 竹内恵美子
横光利一 「旅」と「愁」いを書くということ 押野剛史
林芙美子 自伝小説を超える装置としての巴里体験 今川英子
大庭みな子 大庭みな子のシトカ 江種満子
村上龍 基地のある街から 榎本正樹
多和田葉子 多和田文学におけるドイツ 谷口幸代
村上春樹 世界のハルキへ 高橋龍夫
リービ英雄 言葉の越境者 フェイ・カルーマン

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漱石・龍之介と世阿弥

漱石・龍之介と世阿弥

大友泰司[著]

四六判・263頁・2800円 
ISBN978-4-87737-326-9 (11・12)

『漾虚集』と漢詩─「幻影の盾」を中心に
『漾虚集』について─漱石の夢想世界
夏目金之助、ニーチェとの出会い─「琴のそら音」と中心として
『ツアラツストラ』影響下における漱石・龍之介
「偸盗」を読む─運命に翻弄された者達の行方と「救い」
「班女」をめぐって─美相論から演劇へ
拾玉得花─足踏の一響にも序破急あり
補厳寺の禅僧達─「世阿弥から禅竹へ」序
『六輪一露之記』までの背景─「世阿弥から禅竹へ」破
禅竹秘書の世界─「世阿弥から禅竹へ」急
世阿弥と禅
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女性表象の近代

女性表象の近代

文学・記憶・視覚像

関礼子[著]

A5判・448頁・3800円
ISBN978-4-87737-319-1 (11・5)

序章 視覚像と文学の記憶
第一章 「御真影」の時代
断髪する皇后
萩の舎と一葉
花圃と鉄幹をめぐる問題系
弟たちの出兵
第二章 女性表象の領域
全貌を現わした 一葉の新聞小説
ある女性挿絵画家の足跡
更新される「文化の記憶」
一葉「紫清論」への一視座
与謝野晶子『新訳源氏物語』 が直面したもの
伊藤野枝という表象
第三章 文学を演じる
「異国の女」を演じる
音画の歓び/音画の陥穽
サイレント的身体が語るもの
幸田文原作・成瀬巳喜男監督「流れる」の世界
樋口一葉原作・今井正監督「にごりえ」の受容空間
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「私」を語る小説の誕生

「私」を語る小説の誕生

近松秋江・志賀直哉の出発期

山口直孝[著]

A5判・280頁・2800円
ISBN978-4-87743-313-9 (11・3)

序章 「自己表象テクスト」から「「私」を語る小説」へ
第一章 「「私」を語る小説」の登場
 第一節 語られるべき「私」の生成
 第二節 「「私」を語る小説」をめぐる試行
第二章 近松秋江における「「私」を語る小説」の展開
 第一節 「別れた妻もの」の達成
 第二節 『途中』・『見ぬ女の手紙』の可能性 
第三節 叙法の形成と確立
 第四節 有島武郎『平凡人の手紙』論
第三章 志賀直哉における「「私」を語る小説」の展開
 第一節 家族への接近
 第二節 『濁つた頭』論
 第三節 『大津順吉』論
 第四節 『クローディアスの日記』論
終章 近松秋江と志賀直哉
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『青鞜』と世界の「新しい女」たち

『青鞜』と世界の「新しい女」たち

「新しい女」研究会[編]

A5判・312頁・2800円
SBN978-4-87744-312-2 (11・3)

Ⅰ 日本の 「新しい 女」たち
 『青鞜』と 日本女子大学校 岩淵 宏子
 『青鞜』とブルー・ストッキング 渡部麻実
 「新しい女」とキ リスト教 村井早苗
 リベラル ・アーツ としての家政学 鬼頭七美
 日本女子大学校で学んだ「新しい女」たちと体育・スポ ーツ 馬場哲雄
 日本女子大学校と演劇 菅井かをる
 「新しい女」の平和思想 橋本のぞみ
 『青鞜』 草創期を支えた日本女子大学校同窓生 溝部優実子
 日本女子大学校が生んだもう一つの「新しい女」たち 小林美恵子
 「新しい女」の服飾 佐々井啓
Ⅱ 世界の「新しい女」たち
 欧米に おける「新しい女」の誕生 三神和子
 トリミング制作に見る、自立を目指すイギリスの女たち 坂井妙子
 フランスに生まれた「新しい女」たち 高頭麻子
 アメリカの「新しい女」たち 佐々井啓
Ⅲ 年表・ 『青鞜』と世界の「新しい女」たち
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大正女性文学論

大正女性文学論

新・フェミニズム批評の会[編]

A5判・519頁・4000円
ISBN978-4-87748-308-5 (10・12)

Ⅰ 小寺菊子の少女雑誌戦略 金子幸代/原田琴子短歌論 遠藤郁子/野溝七生子『山梔』 橋本のぞみ
Ⅱ 田村俊子と同性愛 長谷川啓/吉屋信子と『屋根裏の二処女』 小林美恵子/宮本百合子『伸子』の素子 岩淵宏子/宮本百合子「セクシュアリティ」と「文学」 北田幸恵
Ⅲ 生田花世の転換 岡西愛濃/深尾須磨子論 羽矢みずき/三宅やす子『奔流』論 矢澤美佐紀/野上弥生子の恋愛・結婚小説と、中勘助との恋 高良留美子/鷹野つぎ・〈作家〉のまなざし 中島佐和子/網野菊「二月」 菅井かをる
Ⅳ 三ヶ島葭子論 沼田真理/九条武子の挑戦 小林とし子/水野仙子「神楽阪の半襟」からみえてくるもの 菊原昌子
Ⅴ 素木しづにおける〈復讐〉と〈愛〉 山崎真紀子/神近市子『引かれものの唄』 小林裕子/高群逸枝『娘巡礼記』 関谷由美子/岡本かの子「夫人と画家」 近藤華子/宇野千代の出発期 藤木直実
Ⅵ 女優誕生 井上理恵/伊藤野枝「転機」論 渡邉千恵子/晶子における大正期の感想・評論活動 渡邊澄子/砂川捨丸『金色夜叉』『男女同権』におけるパロディとジェンダー 藤田和美/Ⅶ 高良とみとその時代 岩見照代/平林たい子の文学的出発 岡野幸江/一九一〇年代の羅恵錫の評論類と日本の言説 江種満子
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二松學舎の学芸

二松學舎の学芸

今西幹一・山口直孝[編]

四六判・408頁・2400円
ISBN978-4-87737-292-7 (10・3)

夏目漱石 昭和戦後 梶木剛
落合直文─「和」と「洋」の折衷、推進者─ 今西幹一
前田夕暮─都市と青春─ 山田吉郎
近松秋江─書簡体小説の名手─ 山口直孝
三島中洲─その義利合一論の性格─ 松川健二
橘純一の人と学績 町泉寿郎
平塚らいてう 岩淵宏子
加藤常賢─略歴とその学問 家井眞
下田歌子─百年の長計─ 大井三代子
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複数のテクストへ

複数のテクストへ

樋口一葉と草稿研究

戸松泉[著]

A5判・408頁・3800円
ISBN978-4-87737-292-7 (10・3)

第19回やまなし文学賞!
Ⅰ 生成論の探求へ─序にかえて
 草稿・テクスト、生成論の可能性
 「生成論」の探求へこれまでの「文学研究」
 樋口一葉─「テクスト」研究がめざすもの
Ⅱ 複数のテクスト
 「たけくらべ」複数の本文
 〈複数のテクスト〉─樋口一葉の草稿研究 (「雛鶏」と「たけくらべ」と)
 注釈としての〈削除〉─「山椒魚」本文の生成について
Ⅲ 樋口一葉と草稿研究
 揺らめく「物語」─「たけくらべ」試解
 「軒もる月」 の生成─小説家一葉の誕生
 「にごりえ」論のために
 『水沫集』と一葉─「うたかたの記」/「にごりえ」
 お関 の〈決心〉─「十三夜」試論
 点滅するテクスト「この子」の時代
 「わかれ道」の行方─交差した〈時間〉の意味
 「われから」─〈小説〉的世界の顕現へ
 一葉の草稿
 村上波六と一葉
Ⅳ 「語りのレトリック」を読む
 「小説家小説」 としての「趣味の遺伝」
 太宰治「やんぬる哉」考─語り手「私」の〈詐術〉
 女たちの風景─永井荷風「つゆのあとさき」素描
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近代作家の構想と表現

近代作家の構想と表現

清田文武[著]

四六判・317頁・3600円
ISBN978-4-87737-289-7 (09・11)

漱石・啄木から石塚友二・茨木のり子まで、16人の作家・詩人の世界に、
資性や風土的契機、時代の背景及び比較文学の視点からその現代的意義を探求。良寛にも及ぶ、豊穣な近代文学再発見の書!
Ⅰ 夏目漱石『行人』 とその周辺
Ⅱ 上田敏とその遺響
Ⅲ 小川未明の世界
Ⅳ 横光利一の構想と表現
Ⅴ 戦時下の小説とその背景
Ⅵ 坂口安吾の説話的世界
Ⅶ 詩人たちと佐渡・越後
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文学の権能

文学の権能

漱石・賢治・安吾の系譜

押野武志[著]

四六判・317頁・3600円
ISBN978-4-87737-289-7 (09・11)

序章 漱石・賢治・安吾の系譜
第1章 夏目漱石と同時代言説
 1『平凡』をめぐる冒険 『門』論
 2〈浪漫趣味〉の地平 『彼岸過迄』論
 3『こゝろ』における抑圧の構造
 4漱石と「大逆」事件論争の行方
第2章 病と死の修辞学
 1〈痔〉の記号学 夏目漱石『明暗』論
 2夢の修辞学 宮沢賢治「ガドルフの百合」論
 3〈クラムボン〉再考 宮沢賢治「やまなし」論
 4ばらまかれた身体 モダニズム文学と身体表象
第3章 詩と散文のあいだ
 1南方オリエンタリズムへの抵抗
 2ファシズムと文学Ⅰ 坂口安吾「真珠」の両義性
 3ファシズムと文学Ⅱ 「十二月八日」作品群をめぐって
 4「雨ニモマケズ」のパロディ 坂口安吾「肝臓先生」の戦略
 5六〇年代詩の帰趨 天沢退二郎論
終章 文学のフラット化に向けて
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精神分析以前

精神分析以前

無意識の日本近代文学

生方智子[著]

A5判・311頁・3800円
ISBN978-4-87737-286-6 (09・11)

はじめに 精神分析以前に向かって
第一部
第一章 『はやり唄』 描写の欲望
第二章 「文章世界」 特集「写生と写生文」と田山花袋の描写への試み
第三章 「ホトゝギス」の「写生」 実践における視点のテクノロジー
第四章 寺田寅彦の「小説」におけるプロットの方法
第二部
第五章 『草枕』 〈運動〉の表象
第六章 『蒲団』 セクシュアリティをめぐる語り
第七章 『ヰタ・セクスアリス』 男色の問題系
第八章 『三四郎』『青年』 表象する〈青年〉たち
第三部
第九章 夏目漱石「写生文」と志賀直哉『濁った頭』 〈狂気の一人称〉という語り
第十章 『それから』「遊民」の共同性
第十一章 『行人』 歇私的里者のディスクール
第十二章 『二人の芸術家の話』 「天才」という存在
第十三章 『指紋』 〈謎解き〉の枠組
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寂しい近代

寂しい近代

漱石・鷗外・四迷・露伴

村好子[著]

四六判・375頁・2900円
ISBN978-4-87737-279-8 (09・11)

二葉亭四迷をめぐって 二葉亭四迷と俳諧/『浮雲』における青年の意識の成立/『平凡』-その文体の成立と位置/二葉亭四迷の文学論と俳句の間/夏目漱石をめぐって 漱石とオカルト/反・学校小説『坊っちやん』/実験小説としての『門』論/他 幸田露伴をめぐって 『一国の首都』試論/春を巡る漱石と露伴 森鷗外をめぐって 現実からの逆襲 『普請中』論 「我百首」評釈/他
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漱石・龍之介の俳句

漱石・龍之介の俳句

斉藤英雄[著]

四六判・280頁・3000円
ISBN978-4-87737-277-4 (09・5)

第一部 漱石 漱石と子規の交友について/漱石の新婚旅行の俳句について(その1)(その2)(その3)/漱石の久留米市の俳句について/第二部 龍之介 龍之介の『ホトトギス』投稿句について/「主治医」のみた龍之介/第三部 他の俳人 楸邨と波郷/長谷川櫂/種田山頭火の第五句集『柿の葉』について/野見山朱鳥/角川源義/角川源義の「ロダンの首」の句について
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〈自己表象〉の文学史 〔増補版〕

〈自己表象〉の文学史 〔増補版〕

自分を書く小説の登場

日比嘉高[著]

A5判・280頁〈2刷〉・4200円
ISBN978-4-87737-272-9 (08・11)

序〈私小説起源論〉をこえて Ⅰ〈自己表象〉の登場/1メディアと読書慣習の変容/2小説ジャンルの境界変動/3〈文芸と人生〉論議と青年層の動向/4〈自己〉を語る枠組み/5小結び-〈自己表象〉の誕生、その意味と機能 Ⅱ〈自己表象〉と明治末の文化空間/6自画像の問題系/7帰国直後の永井荷風/8〈翻訳〉とテクスト生成 私小説研究文献目録
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表象の現代

表象の現代

関礼子・原仁司[編]

A5判・312頁・3600円 
ISBN978-4-87737-270-5 (08・10)

文学篇 表象する権能をめぐって-火野葦平の戦場 井口時男/中上健次とジェンダー-主人公の表象にみる挫折の軌跡 内藤千珠子/桐山襲論-〈南島イデオロギー〉と八〇年代の日本文学 原  仁司
思想篇 「朕」の居場所 篠崎美生子/経験の実験/一九九五年-荒川修作+マドリン・ギンズ『養老天命反転地』から 永野 宏志/語ることと沈黙すること-昭和史論争と歴史のポイエーシス 山崎 正純
映像篇 物語る身体-田中絹代と戦前・戦後の映像空間 関 礼子/喪の失敗ー新藤兼人『原爆の子』と「戦後」・ヒロシマ 深津謙一郎/司馬遼太郎と映画- 一九六〇年代におけるプログラムピクチャーの変容 紅野 謙介
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宮本百合子と湯浅芳子

宮本百合子と湯浅芳子

黒澤亜里子[編・著]

A5判・683頁・5000円
ISBN978-4-87737-261-3 (08・3)

未公開書簡147通・手記1篇-全247通の書簡を日時に沿って配列。 出会い/芳子の開成山訪問まで/開成山訪問の後/二度目の開成山訪問の後/百合子の在京/百合子が開成山 に帰ってから/三度目の開成山訪問の後/四度目の開成山訪問の後/五度目の開成山訪問の後/共同生活 高田老松町時代/共同生活 駒沢新町時代/ソビエト留学時代 補遺/帰国後/補遺/芳子の手記/解題/付 Y・Y・カンパニー論
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明治女性文学論

明治女性文学論

新・フェミニズム批評の会[編]

A5判・415頁・3800円
ISBN978-4-87737-255-2 (07・11)

近代女性文学の出発期を俯瞰すると制度や規範の桎梏に抗いながら、それを突き破ろうとして優れた作品を発表している女性文学者がなんと大勢いたことか■岸田俊子 三宅花圃 木村曙 若松賎子 小金井喜美子 樋口一葉 北田薄氷 田澤稲舟 瀬沼夏葉 清水紫琴 岡田八千代 福田英子 野上弥生子 石上露子 山川登美子 岡本かの子 国木田治子 大塚楠緒子 水野仙子 森しげ 尾島菊子 与謝野晶子 田村俊子
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ある無名作家の肖像

ある無名作家の肖像

東郷克美[著]

四六判・287頁・2800円
ISBN978-4-87737-245-3 (07・3)

愛する作家・師友・故郷を語る Ⅰ川副先生の手紙/ある大正的精神の死/柳田泉先生臨終前後/伊藤博之さんのこと/わが前田愛体験/他 Ⅱ文体は人の歩き癖に似てゐる/「井伏鱒二全集」編纂にあたって/太宰治受容史一面/他 Ⅲ「文学研究」私感/「作者」とは誰か/注釈と深読み/鷗外贔屓と鷗外嫌い/日本近代文学と鉄道/「書鬼」畏るべし/他 Ⅳ当麻空想旅行/武川忠一論/他 Ⅴ初期漱石と鹿児島/他
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文学的記憶・一九四〇年前後

文学的記憶・一九四〇年前後

大原祐治[著]

A5判・351頁・4800円
ISBN4-87737-237-7 (06・11)

坂口安吾、小林秀雄、武田泰淳…「文学」と「歴史」の交点としての1940年前後 序章記憶としての文学/文学の記憶芥川龍之介歴史小説を素材として 一歴史小説の死産 二歴史小説の欠片と文学 三裂罅としての郷土/幻視される故郷 四「日本」と「支那」のあいだで 五戦争の記憶/戦後の語り方 六戦後を生きる者の眼 七翻訳される記憶 終章文学的記憶の紡ぎ方
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独歩と漱石

独歩と漱石

佐々木雅發[著]

四六判・366頁・3000円
ISBN4-87737-216-4 (06・11)

國木田獨歩 「武蔵野」を読む/「忘れえぬ人々」/「牛肉と馬鈴薯」その他/「窮死」前後/田山花袋 『野の花』論争/「重右衛門の最後」へ/正宗白鳥 「五月幟」の系譜/夏目漱石 「草枕」/「夢十夜」/梶井基次郎 「ある心の風景」その他
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鷗外・漱石・鏡花-実証の糸

鷗外・漱石・鏡花-実証の糸

上田正行[著]

A5判・580頁・9000円
ISBN4-87737-231-8 (06・6)

Ⅰ鷗外 『航西日記』の性格/航西と還東の間/没理想論小解/「想実」と「虚実」/他 Ⅱ漱石 「哲学雑誌」と漱石/夏目金之助の厭世/漱石と「数」/『オシアン』と漱石/『草枕』論/『草枕』の蕪村/『文学論』の前提/〈森の女〉の図像学/ハーンの帝大解任の事情/他 Ⅲ鏡花 女人成仏、草木成仏のこと/『風流線』の背景/小野三太郎の出生地/物語の古層=〈入水する女〉/他
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芥川龍之介と中島敦

芥川龍之介と中島敦

鷺只雄[著]

四六判・261頁・2800円
ISBN4-87737-225-3 (06・4)

Ⅰ芥川の作品をめぐって 誤解の淵源の深さ/「社会」から「存在」へ/自由奔放な典拠の領略/「松岡の寝顔」の意味/無垢の信頼への憧憬/矛盾の同時存在を解く鍵「南京の基督」 Ⅱ芥川をめぐる人々 芥川龍之介と漱石、鷗外/虚構の美学-芥川龍之介/新原敏三とは何か? Ⅲ中島敦をめぐって 一閃の光芒/ブリリアントな才華の片鱗/芸術家と市民の二律背反/夢と現実の転倒
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係争中の主体

係争中の主体

中村三春[著]

四六判・334頁・3800円
ISBN4-87737-219-9 (06・2)

複数的な論理の道筋そのものを論述の主体性としてとらえ、文芸テクストの不確実性・両義性を、矛盾するメッセージの同時存こゝろ在から解明する。
物語夏目漱石 『』と物語のメカニズム他/フラグメント太宰治 アンドレ・ジイドと太宰治の“純粋小説”他/パラドックス宮澤賢治 賢治的テクストとパラドックス他/エピローグフィクションとメタフィクション
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近代文学 性の位相

近代文学 性の位相

秋山公男[著]

四六判・409頁・3800円 
ISBN4-87737-212-1 (05・10)

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日本女子大学で学んだ文学者たち

日本女子大学で学んだ文学者たち

青木生子・岩淵宏子[編]

四六判・416頁・2500円
ISBN4-87737-202-4(04・11)

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〈名作〉の壁を超えて

〈名作〉の壁を超えて

舞姫』から『人間失格』まで

高田知波[著]

四六判・255頁・2400円
ISBN4-87737-195-8 (04・10)

バイリンガルの手記-森鷗外『舞姫』/少女と娼婦-一葉『たけくらべ』/「無鉄砲」と「玄関」-夏目漱石『坊つちやん』/「名刺」の女・「標札」の男-夏目漱石『三四郎』/他者の言葉-夏目漱石『こゝろ』/「皆」から排除されるものたち-志賀直哉『和解』/除外のストラテジー-太宰治『お伽草紙』/省線電車中央線の物語-太宰治『ヴィヨンの妻』/変貌する語り手-太宰治『斜陽』/写真・手記・あとがき-太宰治『人間失格』
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わたしの身体、わたしの言葉

わたしの身体、わたしの言葉

ジェンダーで読む日本近代文学

江種満子[著]

A5判・555頁・6000円
ISBN4-87737-198-2(04・10)

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二葉亭・漱石と自然主義

二葉亭・漱石と自然主義

田中保隆[著]

A5判・620頁・12000円 
ISBN4-87737-161-3 (03・1)

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作品と歴史の通路を求めて

作品と歴史の通路を求めて

〈近代文学〉を読む

伊藤忠[著]

四六判・197頁・2800円 
ISBN4-87737-157-5 (02・10)

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八雲と鷗外

八雲と鷗外

浅野三平[著]

A5判・385頁・8000円 
ISBN4-87737-155-9 (02・9)

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小説の〈かたち〉・〈物語〉の揺らぎ

小説の〈かたち〉・〈物語〉の揺らぎ

日本近代小説「構造分析」の試み

戸松泉[著]

A5判・422頁・3800円
ISBN4-87737-142-7 (02・2)

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近代文学 美の諸相

近代文学 美の諸相

秋山公男[著]

四六判・560頁・4200円
ISBN4-87737-136-6 (01・10)

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鷗外・漱石と近代の文苑

鷗外・漱石と近代の文苑

伊狩章[著]

A5判・482頁・9000円
ISBN4-87737-132-X (01・7)

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近代文学の夢と知性

近代文学の夢と知性

文学・思想の昭和10年前後

文学・思想懇話会[編]

A5判・368頁
ISBN4-87737-133-3(00・10)

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小説は玻璃の輝き

小説は玻璃の輝き

高橋英夫[著]

四六判・533頁・4500円 
ISBN4-87737-111-7 (00・7)

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語り 寓意 イデオロギー

語り 寓意 イデオロギー

西田谷洋[著]

A5判・224頁
ISBN4-87737-095-1(00・3)

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ベストセラーのゆくえ

ベストセラーのゆくえ

真銅正宏[著]

A5判・256頁
ISBN4-87737-094-3(00・2)

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近代文学 弱性の形象

近代文学 弱性の形象

秋山公男[著]

四六判・356頁・3200円
ISBN4-87737-059-5(99・2)

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近代文学の多様性

近代文学の多様性

井上謙[編]

A5判・502頁・8000円
ISBN4-87737-058-7(98・12)

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ジェンダーの日本近代文学

ジェンダーの日本近代文学

中山和子・江種満子・藤森清[編]

A5判・192頁〈3刷〉2000円
ISBN4-87737-032-3 (98・3)

明治・大正の文学テクストをジェンダーの視点から文化史的に読み直す新しい試み●こわれ指環北田幸恵●にごりえ関礼子●みだれ髪江種満子●蒲団藤森清●半日川上美那子●土中山和子●生血黒澤亜里子●茅ヶ崎へ、茅ヶ崎へ〈雑録〉吉川豊子●こゝろ柴市郎●父帰る中山昭彦●或る女金井景子●痴人の愛金子明雄●伸子飯田祐子
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ジェンダーで読む『或る女』

ジェンダーで読む『或る女』

総力討論

中山和子・江種満子[編]

四六判・272頁
ISBN4-87737-029-3(97・10)

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変容する文学のかたち

変容する文学のかたち

高橋英夫[著]

四六判・263頁・2500円
ISBN4-87737-022-6(97・7)

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持続する文学のいのち

持続する文学のいのち

高橋英夫[著]

四六判・267頁・2500円
ISBN4-87737-021-8(97・7)

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日本近代文学と西欧

日本近代文学と西欧

比較文学の諸相

佐々木昭夫[編]

四六判・362頁・4000円
ISBN4-87737-019-6(97・7)

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1910年代の文学

1910年代の文学

玉井敬之・小川直美・北川秋雄・村田好哉[編]

A5判・255頁〈5刷〉2100円
ISBN4-87737-009-9 (97・2)

島崎藤村「家」/長塚節「土」/谷崎潤一郎「刺青」/木下杢太郎「和泉屋染物店」/森鷗外「雁」/中勘助「銀の匙」/夏目漱石「道草」/宮島資夫「坑夫」/久米正雄「艶書」/宮本百合子「貧しき人々の群」/志賀直哉「城の崎にて」/広津和郎「神経病時代」/葛西善蔵「子をつれて」/佐藤春夫「田園の憂鬱」/他
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川端康成と横光利一

川端康成と横光利一

日本文学コレクション

井上謙・羽鳥徹哉[著]

A5判・184頁〈2刷〉1800円
ISBN4-906424-81-3 (95・11)

川端・横光の作品を写真・資料とともに取り上げる。
[収録作品]川端康成骨拾ひ/母/伊豆の踊り子/貧者の恋人/雪国/十七歳/他、横光利一少年の悲しみ/笑はれた子/蝿/園/上海/旅愁/他、略年譜、参考文献
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翻訳の地平

翻訳の地平

翻訳者としての明治の作家

秋山勇造[著]

四六判・304頁・3689円
ISBN4-906424-79-1(95・11)

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土の文学

土の文学

長塚節・芥川龍之介

村上林造[著]

四六判・292頁・3800円
ISBN4-87737-026-9(95・11)

農民文学賞!
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続・テキストのなかの作家たち

続・テキストのなかの作家たち

小泉浩一郎[著]

四六判・286頁〈2刷〉・3200円
ISBN4-906424-13-9(93・10)

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テキストのなかの作家たち

テキストのなかの作家たち

小泉浩一郎[著]

四六判・304頁〈3刷〉・3200円
ISBN4-906424-03-1(92・11)

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