古典文学研究◎古代文学

源氏物語の表現と展開

寝覚・狭衣の世界

乾 澄子[著]

A5判上製・479頁・12000円+税 
ISBN978-4-87737-444-0(19・5)

源氏物語が切り開いた物語の方法を以後のそれぞれの作品がいかに継承し、発展させ、みずからの世界を築いていったか、そして物語史を紡いでいったか

Ⅰ 『源氏物語』と歌ことばの表現史
◆第一部◆『源氏物語』の和歌とその表現
第一章 『源氏物語』の第二部について─贈答歌を中心に
第二章 篝火巻試論─六条院世界の〈季節的秩序の崩壊〉をめぐって
第三章 紫の上─歌と人生
◆第二部◆『源氏物語』と和歌史のあわい
第四章 『源氏物語』の歌枕─三代集との比較を通して
第五章 「いまめきたる言の葉」─紫式部の〈春〉の歌語
第六章 物語と和歌─源氏物語花宴巻の「草の原」を手がかりに
第七章 『源氏物語』の作中詠歌について─『風葉和歌集』における採歌状況を中心に
Ⅱ 『夜の寝覚』の原作と改作の世界
◆第一部◆『夜の寝覚』原作の世界
第一章 『夜の寝覚』─作中詠歌の行方
第二章 『夜の寝覚』─女君を取り巻くもの
第三章 『夜の寝覚』─「母なき女子」の宿世
第四章 『夜の寝覚』─女君の「憂し」をめぐって
第五章 『夜の寝覚』の父
第六章 『夜の寝覚』─ 斜行する〈源氏〉の物語
◆第二部◆『夜の寝覚』改作の世界
第七章 『夜の寝覚』と改作本『夜寝覚物語』─「憂き」女から「憂きにたへたる」女へ
第八章 『夜の寝覚』─「模倣」と「改作」の間
Ⅲ 『狭衣物語』の表現と中世王朝物語
◆第一部◆『狭衣物語』の〈和歌〉
第一章 後冷泉朝の物語と和歌─『狭衣物語』『夜の寝覚』の作中詠歌
第二章 『狭衣物語』の地名表現をめぐって
第三章 『狭衣物語』の表現─「歌枕」の機能に着目して
第四章 『狭衣物語』の和歌的表現─意味空間の移動をめぐって
第五章 女君の詠歌をめぐって─狭衣の恋と和歌
◆第二部◆平安後期物語から中世王朝物語へ
第六章 『とりかへばや』物語における「世」
第七章 『小夜衣』における先行作品の引用について─平安期の物語を中心に

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平安朝文学論

表象と強度

葛綿正一[著]

A5判上製・608頁・15000円+税 
ISBN978-4-87737-435-8(19・1)

古典研究の 可能性とは何か。

『伊勢物語』から『太平記』まで、平安京が生み出した言語表象を辿り、それぞれの特異性を浮かび上がらせる横断的試論。

第一部 
文学史論 : 風景・内面・音声
平安朝文学史の諸問題──和文の創出と文学の成立

第二部 
平安朝文学論のために : 反復・ノイズ・鬱屈
I 大津皇子と在原業平──反復の問題
II 蜻蛉日記と音声的世界の発見──ノイズへの感性
III 枕草子と差別化の戦略──文芸の社会学
IV 来るべき枕草子研究のために──機械の詩学
V うつほ物語と三宝絵──知の基盤
VI うつほ物語と栄花物語──情の様相
VII うつほ物語と今昔物語集──建築への意志
VIII 平安後期物語論──熱狂と鬱屈
IX 栄花物語の方法、大鏡の方法──時間と空間

第三部 
中世文学論のために : 享楽と不気味なもの
I 将門記のメタファー──雷の文学誌
II 平家物語と日付の問題──叙事詩論
III とはずがたり論──みどり子と言葉
IV 太平記と知の形態──享楽・座談・解釈
V 太平記と知の形態・続──解釈・問答・享楽
VI 反=鎮魂論──能の原理に関する試論
VII 説経節の構造──不気味なものをめぐって

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万葉歌の環境と発想

日本大学通信教育部叢書

近藤健史[著]

A5判上製・560頁・12000円+税 
SBN978-4-87737-412-9(17・3)

Ⅰ 古代的思考
「字」の諸相─万葉人の呼び名をめぐる環境
「七」のシンボリズム─古代文学における境界的意味
「青」のシンボリズム
境界領域と樹木「松」
境界領域と植物「馬酔木」
聖なる樹下
海人の呼び声
「類」の思考
立ち嘆く
Ⅱ 挽歌の諸相と発想
万葉集における挽歌
有間皇子自傷歌
二上山の基層
大津皇子と二上山
島の宮と真弓の岡
大伴旅人の亡妻挽歌
挽歌的表現「荒る」
Ⅲ 遣新羅使歌の環境と発想
悲別贈答歌の発想
冒頭贈答歌の環境
長門の浦船出歌群
麻里布の浦歌群・竹敷の浦歌群
大島の鳴門歌群の作歌事情
Ⅳ 天平の庭園と宴席
天平万葉の発想基盤
山斎と呼ばれる庭園
山斎の宴
田辺福麻呂歓迎の宴
越中国二つの景の基層
来鳴かぬほととぎす
葛井連広成家集宴歌

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万葉集の読み方

万葉集の読み方

天平の宴席歌

梶川信行[編]

四六判・183頁・1800円
ISBN978-4-87737-354-2 (13・7)

「ヴィヨンの妻」は救済の物語か
物語を〈誘惑〉と〈差異化〉の論理から分析し、 絶え間ない〈変異〉において小説・童話・評論を読み直す。 一葉の「にごりえ」からローベルの「おてがみ」まで、 物語のありかを極限まで突きつめた15章。
テクスト様式論による新たな読解


序説 物語の論理学/I 物語の誘惑と差異化 樋口一葉「にごりえ」/II 偽造された家族 泉鏡花「鶯花徑」/III 夢のファンタジー構造 夏目漱石『夢十夜』「第六夜」/IV 〈書くこと〉の不条理 田村俊子「女作者」/V 他者へ、無根拠からの出発 武者小路実篤「生長」/VI 花柳小説と人間関係 永井荷風『腕くらべ』/VII 幻想童話とコミュニタス 小川未明「赤い蠟燭と人魚」/VIII ゆらぎ・差異・生命 佐藤春夫『田園の憂鬱』「『風流』論」/IX かばん語の神 宮沢賢治「サガレンと八月」「タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった」/X 賢治を物語から救済すること 宮澤賢治「小岩井農場」「風〔の〕又三郎」/XI 闇と光の虚構学 谷崎潤一郎「陰翳礼讚」/XII 太宰・ヴィヨン・神太宰治「ヴィヨンの妻」/XIII パラドクシカル・デカダンス 太宰治「父」「桜桃」/XIV 今こそ、アナーキズム! アーノルド・ローベル「おてがみ」 葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」

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万葉集と新羅

万葉集と新羅

梶川信行[著]

A5判・286頁・4500円
ISBN978-4-87737-280-4 (09・5)

万葉集の場合中国文化の影響が主に書物を通してのものであったのに対して、朝鮮半島の国々との関わりはもっと具体的で、人間同士の直接的な交流を通してのものであった。そして、万葉集には、朝鮮半島から渡来した人々、あるいはその子孫の歌が多く見られるのである。
Ⅰ八世紀の東アジアにおけるグローバル化と日本 阿騎野と宇智野
古代日本におけるグローバル化をめぐる問題
Ⅱ心の中の「新羅」 万葉集と新羅
武庫の浦の入江
Ⅲ挽歌の諸相 遣新羅使歌の「挽歌」
新羅の尼理願の死をめぐって
Ⅳ東アジアの中の『万葉集』 東アジアの中の『万葉集』
付 渡来系人物辞典
万葉集と新羅(韓国語)
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柿本人麻呂の詩学

柿本人麻呂の詩学

西條勉[著]

A5判・261頁・4500円
ISBN978-4-87737-281-1 (09・5)

人麻呂を覚醒者にしたのは、文字のちからである。書くことは無意識的なものを意識化することにほかならない。
一 天武朝の人麻呂歌集歌
二 人麻呂歌集施頭歌の略体的傾向
三 人麻呂歌集七夕歌の配列と生態
四 人麻呂歌集略体歌の固有訓字
五 人麻呂歌集略体歌の「在」の表記
六 人麻呂作歌の異文系と本文系
七 石見相聞歌群の生態と生成
八 人麻呂の声調と文体
九 枕詞からみた人麻呂の詩法
補 あとがきにかえて
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山上憶良の研究

山上憶良の研究

東茂美[著]

A5判・1016頁・28000円
ISBN4-87737-230-X(06・10)

憶良研究の集大成
雑-東アジアのなかの憶良/世間論/愛児論/身体論/沈痾自哀文論/好去好来歌論/憶良の帰去来/終焉
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高橋氏文注釈

高橋氏文注釈

上代文献を読む会[編]

A5判・600頁・9800円
ISBN4-87737-220-2(06・3)

九世紀に頻りとみられた氏族の職掌をめぐる争論のなかで、高橋氏が奉仕の由来を語ったのが『高橋氏文』である。影印篇 九条家旧蔵本『本朝月令』/金沢文庫旧蔵本『本朝月令要文』/中原章純本『政事要略』 注解篇 本文・校異・訓読文・現代語訳・注解 解説・論考篇 影山尚之/遠藤慶太/西崎亨/廣岡義隆/竹内亮
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古代文学の諸相

古代文学の諸相

多田みや子[著]

A5判・453頁・12000円
ISBN4-87737-215-6(06・1)

Ⅰ「贈答」の展開 Ⅱ「恋歌」の諸相 Ⅲ「景物」と歌 Ⅳ「挽歌」の諸相 Ⅴ「作者」の諸相 _「古事記」の叙述_ことばの諸相
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風土記逸文注釈

風土記逸文注釈

上代文献を読む会[編]

A5判・727頁・18000円
ISBN4-87737-116-8(03・6)

風土記逸文について、現在最善の文献データを以て、本文校訂を行い、最善と信ずる本文を提供し、関連諸科学をふまえて詳しい語釈と現代語訳を施す。摂津国から壱岐島に至るまでの計28ヶ国115項目の風土記逸文の校訂本文と注釈を内容とする。付して「地名、神人名索引」を添える。
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天平万葉論

天平万葉論

梶川信行・東茂美[編]

A5判・285頁・4000円
ISBN4-87737-171-0(03・4)

基調報告Ⅰ《天平万葉》とは何か梶川信行/天平の断面図-作歌環境へのアプローチ中川幸廣・上野誠・藤原茂樹・藏中しのぶ・木本好信/天平を生きる-歌びとたちへのアプローチ松田浩・井上さやか・西地貴子・野口恵子・伊藤礼子/基調報告Ⅱ環日本海万葉集東茂美
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古代の和歌言説

古代の和歌言説

吉野樹紀[著]

A5判・376頁・9000円
ISBN4-87737-167-2(03・3)

序章/一 古代和歌の方法 古代和歌における喩の根源寄物陳思歌における比喩/二 古今和歌集歌の歌風 古今和歌集歌の言葉 仮名言葉の文学としての和歌/三和歌文学の修辞技法 掛詞論Ⅰ 掛詞論Ⅱ 見立て論 縁語論/四 和歌文学の言説 歌い手論 〈紅葉の歌〉攷 あやかしのすすき 「わたつみの深き心」攷
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坂上郎女と家持

坂上郎女と家持

大伴家の人々

小野寺静子[著]

A5判・386頁・8000円
ISBN4-87737-148-6(02・5)

第一章大伴家圏の人々と歌/一大伴家の人々/二大伴家圏の歌 第二章大伴坂上郎女/一「名児山を越ゆる歌」考/二怨恨歌考/三怨恨歌再論(上)(中)(下)/四祭神歌考/五理願晩歌考/六坂上郎女の立場 第三章大伴家持/一悲傷亡妾歌考/二家持と坂上大嬢の恋/三越中下向/四歌日誌の終わり/五宴歌小論/六春の苑紅にほふ
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宮廷歌人車持千年

宮廷歌人車持千年

奈良前期万葉研究

村山出[著]

四六判・204頁・3800円
ISBN4-87737-149-4(02・5)

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読み歌の成立

読み歌の成立

大伴旅人と山上憶良

原田貞義[著]

A5判・466頁・12000円
ISBN4-87737-119-2(01・5)

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奈良朝漢詩文の比較文学的研究

奈良朝漢詩文の比較文学的研究

藏中しのぶ[著]

A5判・544頁・12000円
ISBN4-87737-117-6(01・2)

◆上代文学会賞
奈良朝の漢文体の伝について、初めて分類と時代区分をふくむ大系化を試み、奈良朝漢詩文について基礎的な本文校訂と出典考証をくわえた。また、その成果にもとづいて、唐・新羅に直結する東アジア世界の漢字文化圏・仏教文化圏の一環として、奈良朝漢詩文生成の場「大安寺文化圏」の様相をあきらかにした。
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万葉集の形成

万葉集の形成

熊谷直春[著]

四六判・278頁・2800円
ISBN4-87737-098-6(00・5)

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大物主神伝承論

大物主神伝承論

阿部眞司[著]

四六判・278頁・2800円
ISBN4-87737-091-9(99・12)

さまざまな大物主神像/御諸山と大物主神/『古事記』の中の大物主神-「国作り」と「天下」成立の中での役割/『日本書紀』の中の大物主神/『古事記』の中の丹塗矢伝承と苧環伝承/箸墓伝承考-『崇神紀』の中での位置づけを中心に/三輪君の始祖伝承とその変遷/古代三輪君/古代文献にみる水神・蛇神・山神-古代蛇神解釈のために
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山部赤人

山部赤人

万葉史の論

梶川信行[著]

A5判・592頁・15000円
ISBN4-87737-025-0(97・10)

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憶良・虫麻呂と天平歌壇

憶良・虫麻呂と天平歌壇

井村哲夫[著]

A5判・255頁・6800円
ISBN4-87737-013-7(97・5)

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初期万葉をどう読むか

初期万葉をどう読むか

梶川信行[著]

四六判・302頁・2913円
ISBN4-906424-77-5(95・11

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万葉の課題

万葉の課題

森淳司古稀記念論集

A5判・482頁・14563円
ISBN4-906424-64-3(95・2)

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古代都市文学論

古代都市文学論

書紀・萬葉・源氏物語の世界

高橋文二・廣川勝美・神尾登喜子・駒木敏[著]

四六判・294頁・2816円
ISBN4-906424-57-0(94・11)

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古代の仏教と天皇

古代の仏教と天皇

八重樫直比古[著]

四六判・238頁
ISBN4-906434-56-2(94・10)

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大伴坂上郎女の研究

大伴坂上郎女の研究

浅野則子[著]

A5判・382頁・6602円
ISBN4-906424-46-5(94・6)

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山上憶良

山上憶良

志賀白水郎歌群論

渡瀬昌忠[著]

四六判・196頁・2718円
ISBN4-906424-48-7(94・5

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大伴坂上郎女

大伴坂上郎女

小野寺静子[著]

四六判・254頁
ISBN4-906434-17-1(93・5)

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大伴旅人論

大伴旅人論

米内幹夫[著]

四六判・236頁・4078円
ISBN4-906424-08-2(93・4)

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奈良前期万葉歌人の研究

奈良前期万葉歌人の研究

村山出[著]

A5判・382頁・6602円
ISBN4-906424-12-0(93・3)

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