弱い「内面」の陥穽

日本近代小説がその原点に抱え込んでいる「弱い内面の平等性の発見」 芥川テクストとその流通のさまをモデルに明らかにする

 

序章──「弱い内面の発見」と「鼻」
第一部 ◇ 「物語」と〈疎外〉 
第一章──「物語」化がもたらす〈疎外〉
「物語」化とジェンダー/「南京の基督」 /「奉教人の死」
第二章──「物語」化へのノイズ
「六の宮の姫君」/「蜃気楼」
第三章──二項対立の「物語」
「羅生門」 /「蜘蛛の糸」/「藪の中」
第二部 ◇ 「物語」とメディア
第四章──借景するテクスト
「枯野抄」 /「内藤丈草」の季節/「開化の殺人」
第五章──「芥川」をつくったメディア 
「芸術」をめぐる戦略と自殺/『新潮』の戦略/『大阪毎日新聞』の戦略
第六章──「上海游記」をめぐる時間と空間
『大阪毎日新聞』と「上海游記」/「上海游記」にあり得た可能性
第三部 ◇ 〈疎外〉に抗して
第七章──研究の中の〈疎外〉
「芥川」研究の文法/「私小説」を語る言葉
第八章──行き止まりの装置
「母」を殺す言葉のために/〈娘〉の負い目の物語 
終章──「物語」のさらなる破壊へ


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