龍之介の芭蕉・龍之介の子規
芥川龍之介における芭蕉、そして正岡子規の受容、ならびに久米正雄との関係を論ずる。
新傾向俳句運動と連動した〈六朝書体〉について考察する。
第一部──────
芥川龍之介における芭蕉受容
第一章 あこがれと孤独─龍之介「枯野抄」の成立考
第二章 芥川と芭蕉─「芭蕉雑記」を中心にして
第二部──────
芥川龍之介における子規受容
第三章 芥川の「芭蕉雑記」と正岡子規
第四章 子規を読む芥川龍之介
第五章 芥川龍之介の詩歌─子規の余韻
第三部──────
芥川龍之介と久米正雄の交流
第六章 久米正雄と芥川龍之介の青春
第七章 芥川我鬼と久米三汀
第四部──────
芥川龍之介の〈六朝書体〉
第八章 芥川龍之介の〈六朝書体〉
第九章 ヴァリエーションとしての〈六朝書体〉
資料編
芥川俳句をめぐる人びと
〔一〕 遠藤古原草句集『空を見ぬ日』
影印・翻刻および解題・古原草略伝
〔二〕 佐佐木茂索書簡
翻刻・注釈および解題
〔三〕 小澤碧童書簡
翻刻・注釈および解題
〔四〕 小澤碧童追悼短冊集
影印・翻刻および解題
