複数のテクストへ
第19回やまなし文学賞!
Ⅰ 生成論の探求へ─序にかえて
草稿・テクスト、生成論の可能性
「生成論」の探求へこれまでの「文学研究」
樋口一葉─「テクスト」研究がめざすもの
Ⅱ 複数のテクスト
「たけくらべ」複数の本文
〈複数のテクスト〉─樋口一葉の草稿研究 (「雛鶏」と「たけくらべ」と)
注釈としての〈削除〉─「山椒魚」本文の生成について
Ⅲ 樋口一葉と草稿研究
揺らめく「物語」─「たけくらべ」試解
「軒もる月」 の生成─小説家一葉の誕生
「にごりえ」論のために
『水沫集』と一葉─「うたかたの記」/「にごりえ」
お関 の〈決心〉─「十三夜」試論
点滅するテクスト「この子」の時代
「わかれ道」の行方─交差した〈時間〉の意味
「われから」─〈小説〉的世界の顕現へ
一葉の草稿
村上波六と一葉
Ⅳ 「語りのレトリック」を読む
「小説家小説」 としての「趣味の遺伝」
太宰治「やんぬる哉」考─語り手「私」の〈詐術〉
女たちの風景─永井荷風「つゆのあとさき」素描