狭衣物語 〈変容〉
I 『狭衣物語』と〈変容〉
井上新子◆六条御息所から狭衣へ─〈離魂表現〉に着目して
塩見香奈◆『狭衣物語』飛鳥井の姫君の〈変容〉─今姫君との対比から
佐藤達子◆『狭衣物語』における髪を削ぐこと・尼そぎになること─今姫君と女二宮をめぐって
本橋裕美◆『狭衣物語』憧憬の地としての竹生島
井上眞弓◆『狭衣物語』変態の方法─衣物語の中の〈蟬〉
II 平安後期物語と〈変容〉
八島由香◆『浜松中納言物語』における〈空に満ちる恋心〉─転生〉とのかかわりから
宮下雅恵◆『夜の寝覚』の音声楽─石山の姫君は天人の夢を見るか
乾 澄子◆『夜の寝覚』─〈変容〉する物語
山際咲清香◆『とりかへばや物語』における寒暖語と〈風〉のメタモルフォーゼ
片山ふゆき◆『とりかへばや』英訳本における「変容」─異性装への認識をめぐる親子の物語
III さまざまな「物語」と〈変容〉
野村倫子◆『栄花物語』三后賛美評価の変容
勝亦志織◆「紫のゆかり」の〈変容〉─『いはでしのぶ』における前斎院と伏見姉妹をめぐって
萩野敦子◆近世琉球に再生する「みやびを」たち─平敷屋朝敏の擬古文物語をめぐって