物語を紡ぐ女たち
明治の家庭、社会、恋愛、立身出世の様相を赤裸々に描いた自然主義小説を掘り起こし、近代日本人の不合理な欲望の実態に触れる論考。
島田雅彦
❖第一部
序 章 二十世紀初頭の文学的風景──ポスト立身出世主義時代の文学
第一章 花袋の初期──「蒲団」まで
第二章 藤村──「破戒」と「春」
第三章 秋聲の初期──「雲のゆくへ」まで
❖第二部
序 章 「物語」を紡ぐ女たち
第一章 花袋──「生」と「妻」
第二章 藤村──「家」
第三章 秋聲──「足迹」と「黴」と「爛」
