漱石『道草』の詩学

『道草』の根本的テーマを、健三の顕在化している意識と顕現する過去の意識との繋がりによって、明らかにする。

第Ⅰ部 主人公健三の意識の推移と語り手の視線

第一章  『道草』の言葉の基本的特徴
第二章  生活世界に接触する健三の意識の特色
第三章  健三の血縁世界
第四章  幼児期健三の孤独と心の傷
第五章  語り手と洋燈の象徴性
第六章  健三における自己・神・類の意識
第七章  追憶や連想によって描かれた健三夫婦の個我意識と類の意識の交差
第八章  教育と野生、血の繋がりと根源的自己意識
第九章  健三と比田との同質性と異質性、および健三の夫婦観と細君との諍い
第十章  「義父の連印依頼」と健三の内面劇
第十一章 健三における言葉の論理の絶対化とその矛盾の自覚
第十二章 島田との決裂によって想起される諸場面と心の傷克服への動き
第十三章 健三における世俗での責任を果たそうとする現実意識の確立
第十四章 健三の現実意識と純粋な人間的意識との葛藤

第Ⅱ部 『道草』の主要テーマの分析

第一章  『道草』の「自然」
第二章  細君に対する健三の「情愛」の性格
第三章  漱石手帳に書き込まれた『道草』の方法


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