源氏物語の表現と展開

源氏物語が切り開いた物語の方法を以後のそれぞれの作品がいかに継承し、発展させ、みずからの世界を築いていったか、そして物語史を紡いでいったか

Ⅰ 『源氏物語』と歌ことばの表現史
◆第一部◆『源氏物語』の和歌とその表現
第一章 『源氏物語』の第二部について─贈答歌を中心に
第二章 篝火巻試論─六条院世界の〈季節的秩序の崩壊〉をめぐって
第三章 紫の上─歌と人生
◆第二部◆『源氏物語』と和歌史のあわい
第四章 『源氏物語』の歌枕─三代集との比較を通して
第五章 「いまめきたる言の葉」─紫式部の〈春〉の歌語
第六章 物語と和歌─源氏物語花宴巻の「草の原」を手がかりに
第七章 『源氏物語』の作中詠歌について─『風葉和歌集』における採歌状況を中心に
Ⅱ 『夜の寝覚』の原作と改作の世界
◆第一部◆『夜の寝覚』原作の世界
第一章 『夜の寝覚』─作中詠歌の行方
第二章 『夜の寝覚』─女君を取り巻くもの
第三章 『夜の寝覚』─「母なき女子」の宿世
第四章 『夜の寝覚』─女君の「憂し」をめぐって
第五章 『夜の寝覚』の父
第六章 『夜の寝覚』─ 斜行する〈源氏〉の物語
◆第二部◆『夜の寝覚』改作の世界
第七章 『夜の寝覚』と改作本『夜寝覚物語』─「憂き」女から「憂きにたへたる」女へ
第八章 『夜の寝覚』─「模倣」と「改作」の間
Ⅲ 『狭衣物語』の表現と中世王朝物語
◆第一部◆『狭衣物語』の〈和歌〉
第一章 後冷泉朝の物語と和歌─『狭衣物語』『夜の寝覚』の作中詠歌
第二章 『狭衣物語』の地名表現をめぐって
第三章 『狭衣物語』の表現─「歌枕」の機能に着目して
第四章 『狭衣物語』の和歌的表現─意味空間の移動をめぐって
第五章 女君の詠歌をめぐって─狭衣の恋と和歌
◆第二部◆平安後期物語から中世王朝物語へ
第六章 『とりかへばや』物語における「世」
第七章 『小夜衣』における先行作品の引用について─平安期の物語を中心に


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