沢木欣一
社会主義的イデオロギーを根底に持つ
生き方、態度、意識、感覚から生まれる俳句
欣一の目指した社会性俳句の独自性とは
■第一章■
俳句の文芸性──欣一の主張とその継承をめぐって
■第二章■
欣一の初学時代・「寒雷」時代
『雪白』における写生─アララギ派歌論の受容を中心として
人間の探求─ひたぶる心の流露
芭蕉の継受
自己追求の世界
四高時代の二つの作品
■第三章■
欣一の社会性俳句時代
初版『塩田』に見る口語体への接近
思想・抒情の尊重─俳句近代化への志向
「写生」の内実─社会性俳句に至る道筋を通して
新しい抒情の解放─抽象的思惟の抒情に関する考察
「社会性俳句」の本質
■第四章■
欣一俳句鑑賞(付解題)
『雪白』二十五句
『塩田』二十五句
沢木欣一年譜