横光利一と
「近代の超克」

可能態としての『旅愁』
建築、科学、植民地をキーワードに
未完の『旅愁』が
われわれに残している可能性を探る

 

第一部───「建築」をめぐる冒険
第一章 「チロル」は美しいか
第二章 「近代の超克」としての建築
第三章 建築論の修辞学──
  「ノートルダム」をめぐって
第二部───『旅愁』を内破する力
第四章 『旅愁』におけるナショナリズム──
  「上海」から問う
第五章 可能性としての「朝鮮」──
  「光の中に」と『旅愁』に描かれた「南」
第三部───『旅愁』の射程と限界
第六章 『旅愁』改稿の意味
第七章 『旅愁』における科学的言説の射程と限界
むすびにかえて───敗戦後の横光利一文学


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