樋口一葉と女性作家

樋口一葉/与謝野晶子/平塚らいてう/野上弥生子/田村俊子/宮本百合子/林芙美子/真杉静枝/佐多稲子/平林たい子

Ⅰ 一葉の志と愛
一 樋口一葉『やみ夜』と自由民権の志 ─ 波崎のモデル大石を通して/二 樋口一葉『やみ夜』と他の二人のモデル ─ 渋谷三郎と久佐賀義孝/三 樋口一葉『やみ夜』と「名もなき狂者」への道 ─ お蘭と直次郎の愛/四 樋口一葉の政治的関心と国家観を考える ─ 一葉は国家主義者だったか/五 樋口一葉・和歌と日記に表れた日清戦争観 ─ 〈敷島のやまとますらをにえにして〉/六 樋口一葉『ゆく雲』と錦絵のなかの日清戦争 ─ 同じ根をもつ民族差別と女性差別/七 書く女たち ─ 女性の運動と文学に通底する〈志〉を中心に
Ⅱ 晶子・らいてう・弥生子 ─ 近代をいかに超えるか
一 与謝野晶子の詩をよむ ─ 国民皆兵に抵抗/二 平塚らいてうとアナーキズム ─ 相互扶助の思想と実践/三 平塚らいてうの議会主義と天皇賛美の問題 ─ 〈近代〉をいかに超えるか/四 野上弥生子の恋愛・結婚小説と、中勘助との恋 ─ 『青鞜』の裏の世界/五 野上弥生子が書いた台湾 ─ 他者がつくる〈壁/六 明治から大正期の「女の生活」 ─ 八つの女性雑誌から
Ⅲ 俊子・百合子・芙美子 ─ 異郷経験と戦争
一 田村俊子と鈴木悦・愛のかたち ─ カナダ渡航から帰国まで/二 田村俊子の在日期の評論について ─ 時代の要求に抗して/三 宮本百合子の手紙 ─ ニューヨークで・夫の病気・釈放と母の死後/四 林芙美子の詩をよむ ─ 富士山の詩と「いとしのカチユーシヤ」/五 林芙美子のパリ旅行と満州事変前後 ─ ソビエトを通って世界恐慌下のパリへ/六 林芙美子の『戦線』 ─ 〈女ひとり〉のペン先が掘り起こしたもの/七 林芙美子・〈放浪〉の軸の上で ─ 『戦線』と『北岸部隊』/八 林芙美子の墓
Ⅳ 静枝・稲子・たい子 ─ 植民地・抵抗・革命運動
一 真杉静枝・悪評の作家 ─ 昭和文学の/二 真杉静枝の結婚小説『駅長の若き妻』を読む ─ 想像力と言葉による〈家〉の粉砕・消去/三 真杉静枝が書いた台湾 ─ 陰影あるエッセイ/四 真杉静枝『南方の言葉』を読む ─ 本島人と台湾語への愛/五 佐多稲子の詩と転換期の時代 ─ 直情から描写・象徴・暗喩へ/六 佐多稲子の昭和十年代 ─ 抵抗の種子/七 『渓流』における佐多稲子・中野重治・宮本顕治 ─ 「自分らしさ」の解放/八 平林たい子『盲中国兵』と二極分裂の世界 ─ 軍国主義ファシズム末期の日本


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