平林たい子
平林たい子 生誕110年
女工、農婦、職業婦人、女性社会運動家、社会運動家の妻、主婦、病人など、さまざまな女性表象に着目して女性像の多面性を探り、社会主義思想の転換による人間表象の変化にも言及し、たい子文学の新たな側面を発掘する。
第一部 社会問題への目覚め
第一章 『殴る』—闘う女の苦しみ—
第二章 『荷車』—辛抱する女から復讐する女へ—
第二部 社会運動内部での葛藤
第一章 『非幹部派の日記』—女性社会運動家の成長—
第二章 『その人と妻』—社会運動家の妻の悩み—
第三部 社会運動内部にみる問題点と可能性
第一章 『プロレタリヤの星—悲しき愛情』
—社会運動の陥穽—
第二章 『プロレタリヤの女』—社会運動の可能性—
第四部 社会主義からの越境
第一章 『かういふ女』に見る人間表象の転換
—「私」の〈多面性〉—
第二章 『私は生きる』—「私」の〈涙〉—
