宮沢賢治の磁場

「宮沢賢治の磁場」とは、熱い信仰的陶酔と、それからの冷徹な覚醒のせめぎあいによるエネルギーによって造られたものであった。

Ⅰ 宮沢賢治の磁場
「よだかの星」―絶対的な問い
救済としての「童話」―大正十年夏の賢治
「どんぐりと山猫」―ものみな自分の歌を歌う
「やまなし」―聖なる幻燈
「鹿踊りのはじまり」―その「ほんたうの精神」をめぐって
「銀河鉄道の夜」初期形―求道者たちの実験
「ポラーノの広場」―夢想者のゆくえ 
「銀河鉄道の夜」後期形―死の夢・夢の死
〈魂の眼〉で見られた世界―「銀河鉄道の夜」覚え書き
「風の又三郎」―畏怖・祝祭・謎
「グスコーブドリの伝記」―植物的な死
「セロ弾きのゴーシュ」―もう一つの祈り
「報告」―賢治理解のために
「装景手記」と「東京」―楕円形の生
「〔丁丁丁丁丁〕」―恋愛伝説について
「〔雨ニモマケズ〕」―〈樹木的生〉の与えるもの
〈郵便脚夫〉としての賢治―「物語」はいかにして届けられたか
宮沢賢治における〈芸術と実行〉―イーハトーヴ幻想と現実
〈聖なる視線〉の拓く世界―宮沢賢治における生と死
中原中也「一つのメルヘン」成立と宮沢賢治
宮沢賢治の〈Tropical war song〉

Ⅱ 近代日本と文学的達成
若松賤子
北村透谷
高村光太郎・萩原朔太郎


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。


You may use these HTML tags and attributes: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

*