媒介者としての国木田独歩

西洋を見つめ、西洋近代文学の一方的受信者と知られる
日本の近代文学は韓国近代文学の「起源」に深くかかわっていたなかでもワーズワースやツルゲーネフなど西欧近代文学から影響を受けた独歩は、新しいモチーフや短編スタイルを確立した作家として知られる。そして、その独歩の作品が韓国の近代文学の成立過程にも深い影響を及ぼした

序 章 朝鮮文壇と独歩──日本留学・ジャーナリズム・国語教育

第Ⅰ部 形式 書簡体形式・一人称観察者視点形式・枠形式

第1章 恋愛、手紙、そして書簡体という叙述形式──「おとづれ」と李光洙「幼き友へ」/第2章 一人称観察者視点形式と「新しい人間」の発見──「春の鳥」と田榮澤「白痴か天才か」/第3章 近代文学の「成立」と枠小説、そして「恨」──「女難」・「運命論者」と金東仁「ペタラギ」

第Ⅱ部 内容 モチーフ・主題・プロット
第4章 もう一つの「少年の悲哀」──「少年の悲哀」と李光洙「少年の悲哀」/第5章 愚者文学としての「春の鳥」──「春の鳥」と田榮澤「白痴か天才か」/第6章 帰郷小説が映し出す様々な故郷──「帰去来」と廉想渉「万歳前」/第7章 傍観者としての語り手──「竹の木戸」と田榮澤「ファスブン」/第8章 〈余計者〉と国家──「号外」と金史良「留置場で会った男」/終章 もう一つの小民史──日清戦争と独歩、そして朝鮮


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