姓と姓
やまなし文学賞受賞
Ⅰ
姓と性──近代文学における名前とジェンダー
Ⅱ
雅号・ローマンス・自称詞
──『婦女の鑑』のジェンダー戦略
「士族意識」という神話──一葉研究と「文化資源」
「いなぶね」と「田澤稲舟」
女権・婚姻・姓表示
Ⅲ
鉄道と女権──未来記型政治小説への一視点
「某の上人のためしにも同じく」
──一葉『軒もる月』を読む
「女」と「那美さん」──呼称から『草枕』を読む
“翔ぶ女”と“匍う女”
──小林多喜二『安子(新女性気質)の可能性
Ⅳ
紫の座蒲団──『それから』論のために
妹と姉、それぞれの幻像──芥川龍之介『秋』を読む
「錯覚」と「想像」、あるいは「づかづか」と「すたすた」──梶井基次郎『檸檬』の結末部
演出、看破、そして「勇者」──“反(アンチ)美談”小説としての『走れメロス』
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名前はだれのものか──あとがきを兼ねて
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