受難の文芸

受難とは何かを明らかにし、近代の作家たちはどうとらえたか、そして、太宰治、山本周五郎、遠藤周作、三浦綾子の作品を読み解く

序章
1 残余と永遠
2 受難とは何か─ヴェイユ、プラトン、ルソー、カントをめぐって
第一章 ◆ 前近代の受難────
1 「そのままよ月もたのまじ伊吹山」(芭蕉)をめぐって
2 浦上四番崩れの意味と表現─大佛次郎の近代
第二章 ◆ 近代─神・絶対者と自我
1 幸田露伴 「運命」への道
2 幸田露伴 「運命」論
3 夏目漱石─日本と西洋の間で
4 漱石の力
5 「こころ」と「羅生門」─漱石的エートスへのアンチテーゼ
6 芥川龍之介と文明批評
7 芥川から堀辰雄へ
第三章 ◆ 太宰治───────
1 「富士には月見草がよく似合う」をめぐって
2 「思ひ出」から「津軽」へ
3 「富嶽百景」論
4 太宰治と聖書 一九四八年
5 「誰」と塚本虎二『聖書知識』
6 超越と土着─太宰と魯迅
第四章 ◆ 山本周五郎─────
1 山本周五郎とキリスト教
2 「五辨の椿」論
3 「さぶ」/「新潮記」「ちくしょう谷」/「ながい坂」解説
第五章 ◆ 遠藤周作──────
1 「沈黙」論
2 長崎と遠藤周作とキリスト教
3 遠藤周作の出発と中世への回帰
4 「女の一生 一部・キクの場合」について
第六章 ◆ 三浦綾子──────
1 三浦綾子─苦痛の意味について
2 「氷点」について
3 「続氷点」をめぐって
4 「塩狩峠」論
終章 ◆ 「近代文学」は終わったのか?


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