万葉集の読み方

「ヴィヨンの妻」は救済の物語か
物語を〈誘惑〉と〈差異化〉の論理から分析し、
絶え間ない〈変異〉において小説・童話・評論を読み直す。
一葉の「にごりえ」からローベルの「おてがみ」まで、
物語のありかを極限まで突きつめた15章。
テクスト様式論による新たな読解

序説 物語の論理学/I 物語の誘惑と差異化 樋口一葉「にごりえ」/II 偽造された家族 泉鏡花「鶯花徑」/III 夢のファンタジー構造 夏目漱石『夢十夜』「第六夜」/IV 〈書くこと〉の不条理 田村俊子「女作者」/V 他者へ、無根拠からの出発 武者小路実篤「生長」/VI 花柳小説と人間関係 永井荷風『腕くらべ』/VII 幻想童話とコミュニタス 小川未明「赤い蠟燭と人魚」/VIII ゆらぎ・差異・生命 佐藤春夫『田園の憂鬱』「『風流』論」/IX かばん語の神 宮沢賢治「サガレンと八月」「タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった」/X 賢治を物語から救済すること 宮澤賢治「小岩井農場」「風〔の〕又三郎」/XI 闇と光の虚構学 谷崎潤一郎「陰翳礼讚」/XII 太宰・ヴィヨン・神太宰治「ヴィヨンの妻」/XIII パラドクシカル・デカダンス 太宰治「父」「桜桃」/XIV 今こそ、アナーキズム! アーノルド・ローベル「おてがみ」 葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」


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