ともきたる

東京最西端の寂しい谷間で、コンビニの百円コーヒーをすすりながら、独り昔を想っていると、今は感謝するほかない多くの師友の姿が、それぞれの足音とともに近づいて来る。かれらは、けっして過去の存在なのではなく、妄想なきリアルな未来のための直言を手みやげにしているのだった。
ゆえに、書名を『ともきたる─空谷跫音録』とし、奇特な我が読者に、手みやげのおすそ分けをしようと考えたのである。


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