〈往還〉の諸相
往還という語には多種多様な想像を可能とするダイナミズムが秘められている。
往還を単に2つの点を往来するプロセスとして見るのではなくそのプロセスにおいて生じるさまざまな諸相の展開に注目する
Ⅰ──林忠正と日本絵画の近代 日仏往還の軌跡 ◆ 今林直樹
Ⅱ──往還する革命家孫文 ◆ 小羽田誠治
Ⅲ──室生犀星、「終りのあとさき」の往還 ◆ 九里順子
Ⅳ──スウェーデンと日本の往還、そしてその向こう側 教育学における旅 ◆ 戸野塚厚子
Ⅴ──「幽霊ミサ」伝説を読む 中世・近世ドイツにおける「異界」との往還 ◆ 栗原 健