論集 上代文学の明日を拓く
『万葉集』では「いざ」は「去来」と表記するのが一般的。
また、「かや」には「草」という漢字を当てるのが通例。
つまり、「去来草」は「いざ・かや」と訓む。
そこは時に議論風発の場と化す。
◆ 行間を埋める旅
──戦後の万葉研究史の片隅で/梶川信行
◆ イシコリドメと鏡作連/工藤 浩
◆ ヌナトモモユラニ考
──玉・刀剣にわたる定型化をめぐって/鈴木雅裕
◆ 文学発生論を振り返る
──歌表現の自立に関して/山崎健太
◆ 勤しみ、嘆き、うたう舎人
──舎人等慟傷作歌二十三首について/影山尚之
◆ 山部宿禰赤人が歌六首/鈴木崇大
◆ 「歌集」のテキスト性をめぐって
──『万葉集』巻六終末部における「重層性」を手がかりに/大浦誠士
◆ 大伴坂上郎女と宴席
──方法論の視座として/野口恵子
◆ 『八犬伝』における記紀神話の出典コンテクスト
──本居宣長『古事記伝』「直毘霊」と冤・冤枉・冤枉神/藏中しのぶ