狭衣物語

透徹したまなざしが物語史の彼岸に見出す
至高の文学空間

惜しまれつつ早世した鬼才の遺稿集

❖ 第一部 
『狭衣物語』への/『狭衣物語』からの文学史

『狭衣物語』の斎院
『枕草子』から『狭衣物語』へ
『狭衣物語』と「見えぬ山路」
『源氏物語』絵合巻から『狭衣物語』へ
『浜松中納言物語』と「ゆかり・形代」
『浜松中納言物語』恋の文模様
『夜の寝覚』の夢と予言
開かれた『更級日記』へ
肥りすぎのオイディプス

❖ 第二部
『狭衣物語』のテクスチュアリティ
〈人知れぬ恋心〉のはずが……

『狭衣物語』とことば
狭衣の恋文
『狭衣物語』のちぐはぐな「語り」
『狭衣物語』の「語り」と「主体」
『狭衣物語』の服飾
今姫君の居住空間
『狭衣物語』の超常現象

❖ 第三部
〈文学史〉VS〈研究史〉

福家俊幸著『紫式部日記の表現世界と方法』
神野藤昭夫著『知られざる王朝物語の発見─物語山脈を眺望する』
大倉比呂志著『風に紅葉考─百花繚乱する〈性〉への目差し』
近代の注釈観
〈王権論〉とは何であったのか


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