樋口一葉 初期小説の展開
初期小説光をあて、小説家一葉誕生の軌跡を探る
第一部 〈死にゆく女〉からの出発
第一章 『闇桜』─「花」レトリックからの逸脱
第二章 『たま襷』 から『五月雨』 へ─女性神話への挑戦
第三章 『別れ霜』─〈人情〉の消失
第四章 『うもれ木』─〈国民〉の実態
第二部 〈都落ちする女〉の創出
第一章 『暁月夜』─女性〈物語〉生成の場
第二章 『雪の日』─語る言葉を失くすとき
第三部 〈都心部へと舞い戻る女〉のゆくえ
第一章 『琴の音』─独奏から重奏へ
第二章 『花ごもり』─〈国民〉の処世術
第三章 『やみ夜』─傀儡の他者性
第四章 『軒もる月』─〈二タ心〉とジェンダ─・システム