満洲詩生成伝
西洋に対する憧れと、東洋の盟主としての日本意識が有する自尊心という緊張関係のなかに、日本のナショナリティを構築するという構図。『亞』同人たちがみた国際都市大連は、そのような思想的、文化的、精神的な闘争の闘争の場であった。
序章
第一部 『亞』の成立・生成
第一章 安西冬衛
第二章 瀧口武士
第三章 北川冬彦
第四章 三好達治
第五章 尾形亀之助
第六章 城所英一・富田充
第七章 春山行夫
第二部 『亞』以後の満州詩
第一章 『戎克』論
第二章 『鵲』論
第三章 『満州浪漫』ー逸見猶吉
第四章 『作文』の行方
終章 満州詩研究の動向として