室生犀星の詩法

犀星は近代詩の窓である。──ここから見える風景
固有の生を求めて表現を模索し実行し、表現がきわまった地点に生も確立した。
ことばは仮構するという営為であるが、それを本質に転じるのもことばである。詩作とは、自覚的にその営為を続け、仮構==本質の二重構造に徹することである。犀星の詩法とは、そのような生の謂に他ならない。──────あとがきより

第一章「抒情」・「小曲」─『抒情小曲集』『青き魚を釣る人』/第二章 意味と秩序 ─『愛の詩集』『第二愛の詩集』『寂しき都会』/第三章〈家庭〉と〈都市〉─『星より来れる者』『田舎の花』/第四章〈父〉の情景─『忘春詩集』『高麗の花』『故郷図絵集』/第五章〈幽遠〉の先─『鶴』『鉄集』/第六章 文語・定型─『哈爾浜詩集』/第七章 詩人==生活人─『美以久佐』『日本美論』『余花』/第八章 疎開と戦後─『木洩日』『山ざと集』『旅びと』『逢ひぬれば』/第九章 時間とエロス─『昨日いらつしつて下さい』『晩年』


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