テクストの修辞学
I
認知詩学/認知物語論的分析の試み
1 認知物語論の動向
2 詩の隠喩構造
――北村透谷『楚囚之詩』
3 仮想の視線移動
――宮沢賢治「やまなし」
4 反転する語り手の位置
――梶井基次郎「桜の樹の下には」
5 引用と構成
――古井由吉「踊り場参り」
6 コンストラクションと共同体
――梶井基次郎「檸檬」
7 メタフィクションのコンストラクション
――筒井康隆『文学部唯野教授』
*インターミッション 明治文学断章
II
幻想/ジェンダー/地域スタディーズ
1 恋愛とディストピア
――北村透谷「我牢獄」・「星夜」・「宿魂鏡」
2 唄のポリティーク
――泉鏡花「山海評判記」
3 詩の修辞構造
――室生犀星「小景異情」
4 体験/非体験のイメージとジェンダー
――加能作次郎「世の中へ」
5 偉さというアレゴリー
――新美南吉『良寛物語 手毬と鉢の子』
6 感情労働とディスコミュニケーション
――徳田秋声「足袋の底」
7 生の修辞学
――室生犀星『かげろふの日記遺文』